中学受験と高校受験 どちらを選ぶべきか 【受験を学ぶ】
この記事を書いた人:宗形
ジーニアス講師の宗形です。
中3生の皆さんが、一生懸命受験勉強に取り組んでいる姿を見る機会が増えました。
受験への焦りもあると思いますが、高校受験に向けて学習時間が増えるのは喜ばしいことです。
そんな中、安積中高一貫校についての情報も少しずつ出てきました。
都市部とは異なり、福島県(ジーニアスは福島県須賀川市を中心に展開しています。)では中学受験は当たり前ではありません。
保護者の皆様も、中学受験に対する不安は少なからずあると思います。
そこで本記事では、中学受験と高校受験の違いや、どちらを受けるべきかについて、様々な観点で詳しく述べていこうと思います。
CONTENTS
中学受験は受けるべきなのか ~様々な観点から見る受験の選び方~
◎観点① 【大学受験に向けて】
・中学受験のメリット
中学受験を乗り切り、いわゆる一貫校に入学することができた場合、大学受験においては大きく有利な立場に立ったと言えます。
多くの一貫校では、中学3年間・高校3年間で学ぶ内容を約5年に圧縮し、残り1年を大学受験に充てています。
そのため、大学受験に集中する期間がおのずと一般校に比べて多くなります。
また、高校受験が無いため高校受験専用の学習をする必要はなく、【自らがやりたい学習】をどんどん進めて行くことが可能です。
【自分の好きな学習に割り当てられる時間の多さ】こそが中学受験の最大のメリットと言えます。
・中学受験のデメリット(高校受験のメリットにも関連する)
一方、前述したメリットが活きないパターンもあります。
これについては、・観点③ お子様の性格 で詳しく解説します。
【自主性・主体性が乏しい生徒は、時間を持て余し逆に成績を下げていく傾向】が一貫校にはあります。
高校受験という、ある種の「立ちはだかる壁」があるからこそ、自らのやるべき学習・対策がはっきりしてきます。
コンスタント(3年ごと)に訪れる受験という壁をどう乗り越えるか考えることで、学習能力が育っていくとも言えます。
一貫校の生徒は高校受験がない分、6年間という長い期間をどう学習していくか、主体性を持って考える必要があります。
学習の道しるべを見失いやすいという点では、時間の多さは中学受験のデメリットともなり得てしまいます。
◎観点② 【ご家庭の環境】
中学受験は、各ご家庭の協力体制が必須です。「中学受験は親の受験」という言葉があるほど、お子様を導きやる気にさせるのはご家庭の協力あってのものです。
ご家庭の環境というのは、筆者の私見となります
が、「どれだけお子様が学習する姿を見守る時間があるか」で大きく左右されると考えます。
中学受験は一般的に小学4年生から学習を始めて
いきます。この年代のお子様というのは、親をはじめ、大人に自分の学習している姿、またはその成果をほめてもらうことが何よりの原動力です。
中学受験は、毎日何時間も学習することになり小学生にとってはかなり苦労するイベントです。
毎日学習している姿を「褒めてあげる」「一緒に勉強して教えてあげる」時間がとれるかどうかでお子様のモチベーションは大きく変わってきます。
現在、両親は共働きであることも一般的ですし、中々お子様との時間がとれないご家庭もあると思います。
それでも、中学受験をしたい(させたい)場合は、お子様の学習に関わる時間を最大限確保することが必要だと感じます。
◎観点③ 【お子様の性格】
前述したように、日々何時間も学習をすることはお子様にとってかなり大変なことです。
~いざ受験となる小学6年生の冬まで、学習モチベーションを継続させられるか~
お子様の「忍耐強さ」は志望校合格に必須の条件です。
また、観点①にもあるように合格してからは「自主性・主体性」が求められます。
合格はしたものの中学・高校で成績を大きく落とす生徒は、以下のような心構え(覚悟のようなもの)が甘いことが多いです。
【中学受験において大切な心構え】
・学習はやらされるものではなく、自分のためにやるものである。
・自分の夢や目標が明確であり、そのために努力ができる。
・周りの雰囲気に流されたり、環境でやる気が左右されたりしてはいけない。
このように、自主性・主体性が乏しい生徒は一貫校が向かないタイプであることが多いです。
お子様の性格を客観視した時に、どのようなタイプなのか、中学受験に向いているかなどをよく考えてみましょう。
◎観点④ 【学校の雰囲気】
学校とは、お子様を「人間」らしく育てる所です。
社会に出てから大切になる、コミュニケーション能力や善悪の良し悪しが身につく環境と言っても過言ではありません。
その環境も学校を選ぶ大切なポイントですが、実は公立の中学校と一貫校の中学校では雰囲気がまるで違うのです。
(以下、掲載者の私見を含みます)
1⃣生徒の多様性
◎公立中学校
・学習意欲や境遇など様々な面において、多様な生徒が集まる。
・生徒間で学力に大きく差があり、教師はその中間層を狙って授業を進めていく。
地域の生徒が集まるので、当然多様性のあるクラスになります。
クラスの環境次第では、学習意欲が著しく下がったり授業の質が低いものになる可能性があります。
一方、自分と違った境遇の生徒と向き合うことは人間性を高めるきっかけになるかもしれません。
◎中高一貫校
・境遇や学力において、自分と近い生徒が集まる。
・生徒の学習意欲が平均的に高く、授業の質も高くなり自分にあった授業が受けられる。
学習意欲が高く、自分と近い学力の生徒が集まるという面では「友達でありながらライバル」という一貫校ならではの関係性ができてきます。
2⃣生徒間トラブル
中学校で特に心配なのは、いじめや生徒間のいざこざです。
クラスの雰囲気は違えど、このような生徒間トラブルは中学校の種に関わらず起こりえます。
この観点でみれば、中高一貫校の場合同じ生徒と過ごす期間は6年と長いものです。
もしそのようなトラブルがあった場合、この長い期間は生徒にとって辛いものになるかもしれません。
◎観点⑤ 【教育の質】
やはり、教育の幅の広さ・質の高さは中高一貫校がひとつ抜きんでていると思います。
外国語教育や、STEAM教育など公立では中々実装できない授業を受けられるため、中高一貫校を選ぶ大きな理由となります。
また、筆者個人の考えでは「将来のビジョンが大きく広がり、様々な夢を持ちやすい」ことも中高一貫校の魅力だと思います。
中高一貫校(一部私立高校)では、生徒の将来の夢を広げるために、社会で活躍するトップリーダーの話を聞くことのできるイベントを多く用意しています。
特に安積中高一貫校では、医療系について学べるイベントが数多くあると予想します。
普段の生活では耳にすることのできない、仕事の現実、またその素晴らしさを身をもって体験できるでしょう。
まとめ
どのような道を歩むのか、正解はありません。
お子様と保護者でよく話し合い、自らにとって最良の道を選ぶきっかけとなる記事となれば幸いです。
なお、安積中高一貫校についていくつかブログを公開しております。
そちらのリンクを以下に貼っておきますので、気になる方はぜひご覧ください!
安積中高一貫校を選ぶ意義についての記事はこちら↓
安積中高一貫校 保護者説明会についての記事はこちら↓
中高一貫校は進学実績についての記事はこちら↓
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努力し続ける限り、失敗はない。
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