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安積中高一貫教育校 中学受験に向けて

この記事を書いた人:水野

こんにちは(^^)/宗形です。

今回の記事は

・須賀川市在住 

・小学生のお子さんを持つ保護者様 

・中学受験(安積中高一貫教育高)を考えている 

方に向けた内容となっております。少し長い記事となりますが、ご一読いただけますと幸いです。

CONTENTS

 

令和5年5月、福島県教育庁より安積中高一貫教育校の教育内容に関する基本計画が発表されました。

安積中高一貫教育校は、令和7年度に開校予定であり、現在小学5年生の生徒が第1期生となります。

安積高等学校と同じ敷地内にあることから、後述するように幅広い年代の生徒と交流が可能な学校となります。

 

数ある中高一貫校の中で、この学校を選ぶ「意義」を中心に、いくつか項目を分けてその内容について考えてみます。

 

①安積中高一貫教育校を選ぶ意義

本計画書によると、この学校は「次世代の福島・日本・世界をけん引するトップリーダー」を育てることを目的としており、特に県全体の学力向上をけん引する学校、地域医療を担う人材育成や、震災からの復興をけん引する学校として期待されているようです。

また、本計画書にはSTEAM教育【S:科学、T:技術、E:工学、A:哲学・芸術・歴史、M:数学】を活用していくとあります。

STEAM教育には、最新の科学技術やIT技術に触れることで「柔軟な発想力、創造性」を養う目的があり、現代のIT社会、グローバル社会に適応した教育法と言えます。

分かりやすい例を挙げると、PCやタブレットを使った学習に加え、ロボットを自作したりプログラミングを学ぶことなどです。

最近では、県内の各高校でもタブレットが導入されており、日常的に機械に触れながら学習を進める生徒が増えています。

安積中高一貫教育校では、STEAM教育を導入する目的として「(地域)医療に携わる理系学生」を多く輩出することが挙げられ、その例として「医学コース入門講座」という取り組みも計画されています。

STEAM教育に加えて、安積高等学校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)校に指定されています。

そういった「理数教育の充実」が、大きな特徴の1つであると言えます。

 

さらに、社会のトップリーダーとして「外国語によるコミュニケーション能力、表現力」を求めており、これは、単なる受験用の筆記能力とは大きく異なり「英語を使って会話ができる」能力を指しています。

本計画書にも「世界中の人と議論するための表現力をトレーニングするため、オールイングリッシュによる英語の授業を実施する」とあり、本格的な英語指導を経験できるでしょう。

②入学に必要な力と、受験生に求められていること

入試形態はまだ発表されていませんが、会津学鳳中学校・ふたば未来学園中学校の過去入試を見る限り、「国語に加え算・理・社の総合問題」となる可能性があります。

小学校で学んだ各教科の知識の「総合力」、また文章を「読み解く能力」が求められています。

ジーニアスでは、難問にも対応できるよう、四谷大塚の「予習シリーズ」の教材を活用し、「先取り学習」を基本としてこの4科目を幅広く学習しております。

特に理科の指導では、中学の範囲まで知識を広げ、「なぜ?」と疑問を持ち、知識を深めることを心掛けています。

授業中の風景算数の難問に挑む小学5年生

↑安積中高一貫教育校の対策授業の風景
一生懸命黒板を取りながら話を聞いています。

 

また、四谷大塚では毎月参加者を募り、月例テストを開催しています。

ジーニアスでも、四谷大塚の月例テストを用いております。

小学5年生を例に挙げると、2023年5月時点で約900人の受験者(福島の受験者合計)がいました。

安積中高一貫教育校の募集定員が60名と少数の定員枠に対して、多くの生徒・保護者の関心の高さから予想しますと、初年度の倍率は少なくとも5〜10倍になるのではないかと考えられます。

この倍率を勝ち上がるには、並々ならぬ努力が必要です。

たとえ合格できず地元中学校に入学することになっても、合格を目指して努力したその力はどこであれ遺憾なく発揮できると考えております。

このように、「安積中高一貫教育校合格を目指し、小学生時から努力をする生徒」を増やすことも県全体の学力向上をけん引する学校の役目と考えます。

 

前述したとおり、英語の能力は入学してから重要視される力です。英語で「会話ができる」力を養うには幼少期からの英語学習が必要です。

中学校に入学「してから」では遅れを取りますので、遅くとも、小学4・5年から受験勉強に合わせて英語の学習も進めて行くことが求められます。英検などの検定を活用し、目標に向かって学習を進めて行くと良いと思います。

 

③中高一貫校の注意すべきこと

中高一貫校は、一般的に高校受験がなく、中学校高校の計6年間をほぼ同じ生徒と生活することになります。

普通の中学校と比べ、周りの生徒とより強固な関係性を築けますし、中学高校と幅広い年代の生徒と触れ合うことのできる貴重な場となります。

 

しかし同時に、高校受験という「環境を変えるきっかけ」が少なくなるとも言えます。

周りの生徒と気が合わず、学校生活が苦痛になってしまったという生徒の話もよく耳にします。

中学・高校生という時期は、間違いなく人間形成にとって大切なものですので、学校を、学習する「環境」という視点で見た時に、各生徒にとって最適な環境なのかどうかよく考えるべきです。

 

④まとめ(執筆者の個人的見解を含む)

◎安積中高一貫教育校で学ぶにあたり、最重要視すべきこと

・入学する目的を具体的にし、入学してから学習意欲が損なわれないようにする。

・安積の基本理念が受け継がれていることから、「予習の徹底」をし、周りに遅れを取らない努力をする。

・自身について自身で考えられるようになる「思考の自立」を目指す。

この3点はとても重要です。

 

言わずとも県内でトップを争う高校の一貫校であるため、優秀な生徒が集まることは確実です。

入学するならば、そんな生徒の中に埋もれずに、生徒一人ひとり【輝き】を見せて欲しいものです。

 

今まで、福島県(須賀川市)で【中学受験】は当たり前ではありませんでした。

小学生にそこまで努力をさせることが、苦痛になっていないか不安になる保護者もいるでしょう。

実際、理想の押しつけになってしまっては安積中高一貫教育校の方針には合いません。

だからこそ、【中学受験】を自身の未来にとって必要なものであると感じ、自ら努力ができるよう「思考の自立」を実現させたいものです。

人間は自身に必要なこと、本当に成し遂げたいことには最大限の力を発揮することができます。

 

福島県から、須賀川市から、さらには当塾から社会をけん引するリーダーが生まれることを心から信じています。

 

なお、安積中高一貫校についていくつかブログを公開しております。
そちらのリンクを以下に貼っておきますので、気になる方はぜひご覧ください!

安積中高一貫校 保護者説明会について
https://www.509310.com/blog/2023/10/24/post1050/

中学受験と高校受験 どちらを選ぶか 【受験を学ぶ】
https://www.509310.com/blog/2023/11/19/post1209/

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