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江戸時代の教育「読み書きそろばん」

この記事を書いた人:圓谷

こんにちは!メガステージ校 校長の圓谷です。

すっかり寒くなって、今朝は少し道路に雪が積もった状態でしたね。

まだインフルエンザも流行中ですので、うがい手洗いは必ず実行しましょう!

 

さて、本日は江戸時代の教育に「読み書きそろばん」というものがあったことはご存じでしょうか。

江戸時代になり、戦乱のない安定した社会が訪れ、町人文化が台頭するにつれて、庶民の間にも徐々に文字を学ぶことの必要性と重要性に対する認識が高まり、文字の習得の動きが広がりを見せるようになりました。

また、京都の町衆によって始められた、営利を目的とする出版事業が江戸にも伝わり、多様な形態へ変化しながら発展し、幅広い層が活字に触れることとなりました。

そうした江戸時代の文化の発展において、庶民に読み書きやそろばんを教える学習機関で
あった寺子屋(手習所や手習塾とも呼ばれる)が大きな役割を担ったと考えられます。

寺子屋での学びってどんな感じ!?

寺子屋とは、子供たちに文字の読み・書きを教えたり、場所によってはそろばんを教えたりする庶民の教育施設のことで、幕末には、全国で15,000以上も存在していたと言われています。

寺子屋は、江戸時代の人々の高い識字率を支えていました。
明治初年、東京府が行った調査によると寺子屋の師匠の大半は江戸の町民でした。

多くは男性でしたが、都市部、特に江戸においては、女性の師匠もいました。

師匠たちは、寺子屋に学びにやってくる子供たち一人一人にあったカリキュラムを作る個別教育を行っていました。

学んでいた内容って何!?

「稚六芸(おさなりくげい)」とは君子がもっている 6 種の教養「六芸」になぞらえ、子供たちの学習に必要な六つの教科をあげたものです。

下の絵には「稚六芸」のうち、「書」(手習い)と「数」(そろばん)を学ぶ姿が描かれています。
六芸とは、古代中国において士分以上の人に必要とされた教養のことで、礼(道徳教育)、楽(音楽)、射(弓術)、御(馬車を操る技術)、書(文学)、数(算数)の 6 種を指します。
描かれているそろばんを見ると、上端(天)には 2 珠、下段(地)には 5 珠あります。

現在のものより天地とも 1 珠多いことが分かります。

この形は中国から伝来した当初の形状がそのまま残ったもので、明治時代になると、天を一つ減らした天 1 珠・地 5 珠の五つ珠の形が普及しました。

そして昭和 10 年(1935)に、小学校において珠算教育が必修となった際に現在の天 1 珠・地 4 珠の四
つ珠のそろばんになったのです。

(参考文献:東京都教育庁指導部指導企画課様の資料より抜粋させていただきました)

 

少し前のブログ記事でそろばんの歴史について書きましたが、江戸時代から教育として「そろばん」が使用されていたと聞くと感慨深いものがあります。

そろばんには様々な効能があることが分かっています。

トミーそろばん教室では、体験学習から始められますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

 

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