五月待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする
この記事を書いた人:松本
こんにちは。松本です。
先日なにげなくSNSを見ていたら、目を引くタイトルの記事がありました。
「『国語便覧』が異例の大ヒット!
一生使える教養書だと話題に!ネットでも完売!」
『国語便覧』とは、国語に関する知識をまとめた資料集のことです。国語の学習に必要であるさまざまな知識を図や写真で詳しく解説しています。
私が中高生のときは国語の教材とともに、この『国語便覧』を購入させられていました。
購入させられていた、という言い方ですとあまり良くは思っていなかったように聞こえますが、決してそんなことはありません。
教科書以上に深い知識を教えてくれる『国語便覧』は、私が国語学習に興味を抱くのに一役買ってくれました。
ということで私も自宅を探し、発見いたしました。
浜島書店さんの『常用国語便覧』です。
おそらく私が高校生のときに使っていたものです(裏に名前が書いてありました)。
懐かしいです。
ページの白い部分を埋め尽くすように書かれた文字と図の並びを見れば、さながらゲームの攻略本を見ているような気がして楽しくなったものです。
(今では攻略本も過去の遺物なのかもしれません)
中面をいくつか紹介いたしましょう。
季語や季節にまつわる事物が載っています。
カラー版でとても見やすいです。
こちらは武士の服装です。
甲冑を身にまとってみたい男の子は興味をそそられるでしょう。
古典文学年表ももちろん載っています。
このページは少しマーカーが引かれています。
各年代の文学について、詳しく解説されています。
懐かしい名前が並んでいました。
後半には古文の重要句法が書かれています。
こちらがあるということは、おそらく高校生のときに使ったものなのでしょう。
生徒に「読んでみて」と渡してみました。
興味を持ってくれたでしょうか。
教養書として大人気の『国語便覧』。
慌ただしい世の中ではありますが、時にはふと手を休めて、奥ゆかしい日本の知識の海に浸りましょう。